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ポートフォリオをどう作るか

ポートフォリオを作る

Webクリエイターとしてポートフォリオサイトを作る際、考慮すべき点を自分なりに考察してみた。

目的

ポートフォリオを作成するに際し、考え得る目的を列挙する。

  1. 自己アピール。案件獲得や就職・転職に際し主たる武器となる。
  2. 作品の整理。自分の手がけた作品を整理、分類し活用しやすくする。
  3. 技術力向上の題材。ポートフォリオ制作を通じ、スキルアップを図る。

目的によって構成が変わってくるので、事前に的を絞り目的に適ったサイト制作を心掛けたい。以下、主な目的と思われる01.自己アピールを主眼として考察していく。

コンテンツ

ポートフォリオのコンテンツとして考え得るものを列挙する。

  1. 実際に制作したサイト。
  2. 習得スキルを明示的に伝える習作ページ。
  3. イラストや動画など、デザインセンスを明示できる作品。
  4. 自分の学習内容や考え方を示せるブログ。
  5. 自分の人となりを示せるような、Web系に限らない作品。

ポートフォリオを見せる対象によって、コンテンツ選定は大きく違ってくると思われる。まず自分が何をしたいのかを熟考の上、相手に何が訴求力を持つか考慮する事が重要となる。

構成

ポートフォリオの構成として考えられるものを列挙する。

  1. 現在のスキルをアピールする見せ方。ポートフォリオ用にコンテンツを作る。
  2. スキルよりも雰囲気を前面に押し出した手法。デザインセンス重視型。
  3. 過去から現在までの作品を時系列で辿れる形にする。成長過程を見せられる。

見栄えのいいポートフォリオを作る作って、あとはコンテンツを並べればいい、というわけではない。自分の強みが何なのかを分析したうえで、サイト構成を考える必要がある。

何で作るか

何を使ってポートフォリオをつくるべきか考察する。

  1. 自分で1からHTML,CSSを記述する。自由度が高く、ポートフォリオ自体が個性を発信する。
  2. WordpressのようなCMSを利用する。ブログは時系列での発信に優れる。
  3. デジタルベースではなく、紙媒体で用意する。デザイン重視なら採り得る手段。

優れたポートフォリオを作りたい、という目的であれば01.の1から記述が最も適した手段であろう。ただし、ポートフォリオ制作自体が目的とならないように気を付けたい。

まとめ

極めて高いスキルやセンスを持っている訳ではない限り、ポートフォリオの担うべき役割は自分の仕事に対する意欲や考え方を発信する手法の方が望ましいと考える。もちろん、最低限のスキル提示は必要になってくるが、一流の人間と同じサイトを作ろうとしても無理が出るだろう。
私はスキルやセンスで戦えないと自覚しているので、もしかしたら変化球なのかもしれないがWeb作品を主題にしないポートフォリオを目指したい。それが今の自分に最も適した形であると考える。ポートフォリオは目的ではなく、手段である。
このような点から、私に作るべきサイトはCMSで成長過程を見せる格好にし、ブログでそれらを補足すると共に考え方を発信する形が望ましいと考える。